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厚み5cm。その圧倒的な存在感はジャマ以外のなにものでもありません。弁当とパソコンは厚ければ良いんです。 活動的なプロフェッショナルにとって過去へのタイムスリップが起きました。今時、運ぶことさえイヤになる史上初のオチャラケコンピュータの誕生です。640×480ピクセルで256色をぎりぎり表示可能な驚異的な10インチ(対角)DSTNスクリーンで野外では見えません。しかも、今時の気の利いたPDAにさえ負けるパワーを、勇気を出せば持ち歩くことができるのです。まさに、PowerBook LLならではのデメリットです。 この新しいシステムの中核をなすのは、FPU非搭載の68LC040。最高33MHzのスピードで、内に秘めたパワーは表に出てくることがありません。デジタルビデオはもちろん、巨大なPhotoshopファイルも開くことさえ不可能です。さらに、メモリ・プロセッサ間のパイプラインともいえる40MHzのシステムバス、二次キャッシュがあれば少しは、パフォーマンスの向上が期待できるかもしれません。 これらすべてを備えたPowerBookLLLは、*DX4 100MHz搭載型ノートパソコンの70%程度のパフォーマンスを発揮します。バッテリはとうの昔に力尽きています。ACアダプタさえ接続されていれば長時間にわたって稼働し続けます。 PowerBook LLが誇る、その他の重要なポイントとは? もうお気づきですね。そう、まったく新しいその外観。PowerBookLLは、プラスティック製ボディにカッティングシートをまとっているのです。驚くほどひ弱なボディに、車の装飾等に使用される素材カーデコシート。ボディ全体のサイズも、ノーマルより幾分大きくなりました。。
全体像を捉えよう 10インチのスクリーンフォーマット、640×480ピクセルの低解像度を誇るディスプレイは、WEBページを閲覧することさえままなりません。ましてやビデオやグラフィックのプロジェクト全体を表示しながらツールボックスやパレットを使ったり、ツールとパレットを同時に並べて見たり、複数のアプリケーションを開けたままで作業を行いたいなどとは夢のまた夢。複数のブラウザウィンドウを立ち上げる事もできません。付属のHDツールキットで、ハードディスクをフォーマットすることも可能。システムが不安定なため、四六時中フォーマットを繰り返さねばなりません。VGAモニタ、大画面テレビ、プロジェクターなどでアイデアを発表したい場合もご心配なく。安価なDOS/Vパソコンを使用すれば何の問題もありません。 FDを連れ出そう これからは、FDの仕様は迷わずPowerBook LLで。PowerBook LLは、否では使用することのないフロッピーディスクの読み書きができるスロットローディング方式のFDドライブを標準装備。当然ながら、1.4M以上のデータは扱えません。 仮装メモリー 拡張の達人 新しいPowerBook LLを手に入れたなら、RAM DOUBLER2を使用せねばなりません。RAM DOUBLER2なら貧弱なメモリーを最大3倍に見せかけることが出来ます。 どこでもワイヤレス PowerBook LLは標準でLANポートを装備しているため、社内ネットワークやDSLモデム、ケーブルモデムなどに素早くアクセスできます。しかし特殊コネクタを使用しているため、変換コネクタが必要で、これがなかなか手に入りません。モデムを使ってダイヤルアップ接続もやろうと思えば行えます。通信速度は28.8Kbpsが最大ですが。 最近のマックですとオプションのAirMacカードとAirMacベースステーションを使えば、フットボール場の半分もの距離をワイヤレスのまま自由に歩き回れます。内蔵のAirMacアンテナのおかげで、PowerBookを部屋から部屋へと持ち歩きながら、emailの送受信、ファイル転送、ネットサーフィンが可能ですが本機では当然不可能です。 |
PowerBook LLのQuickTime VRムービーなどありません。 息絶えているバッテリー バッテリーでの仕様はあきらめてください。また、ACアダプタ駆動も健康上の問題から5時間までとしてください。 ニュースフラッシュ バッテリーそっくりのダミーカバーであたかもツインバッテリーを装えます。 PowerBook LLカーデコシート PowerBook LL Fuck 10Mbpsでデータ転送 SCSIは、これまでに開発されたなかで最も高速といわれた周辺機器接続用の業界標準規格のひとつ。プロのユーザにとって古い周辺機器をいつまでも使い続けるためのテクノロジーであり、最高7台の機器を同時に直列接続できます。起動時にあらかじめ接続しておく必要があり、起動後の接続替えには再起動が必要です。 マウスとキーボードはやっぱり! 今は無きADBポートを標準装備。Sビデオ用コネクタと形状が同一のため延長コードが急に必要になったときなど代用する事が出来便利です。またこのポートで使用することが出来るマウスはもはや殆ど販売されていません。
* 33MHz PowerBook LLと100MHz DX4の搭載されたノートブックコンピュータをクラリスワークスのドローで比較した結果に基づきます。 |
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